天才か人災か 〜泉谷しげるオールタイムベスト〜/泉谷しげる

天才か人災か 〜泉谷しげるオールタイムベスト〜/泉谷しげる
PCCA.03162 2010年5月26日 \5,000(税込)
発売元:ポニーキャニオン

初のオールタイムベスト!!1971年〜2009年
全36曲収録 2CD+DVD デジタルリマスター
カバーイラスト 浦沢直樹

【DISC1】
【DISC2】
【DISC3】
DVD 泉谷しげるロングインタビュー(40分収録)
警備の静止を振り切り客席に突入・・・泉谷しげるCOUNTDOWN JAPANの幕張メッセで大暴走!!

2009年12月31日、幕張メッセ。恒例となっている年末のロックフェスCOUNTDOWN JAPAN 09/10に2年連続で出演を果たした泉谷しげる。2008年末に再び活動を活発化して以来2枚目となる、ロック、フォーク、ブルースからクラッシックまであらゆるジャンルの音楽を愛し、時に罵倒して作り上げたニューアルバム「愛と憎しみのバラッド」を発表し、全国各地で同世代から若者まで幅広いファンに支持されライブ活動を続けている。2008年末は同フェスにて約30分の持ち時間をたった1曲(「野性のバラッド」)のみで客席を熱狂させ、また夏のROCK IN JAPAN FESでも押し寄せる1万人のオーディエンスに突撃し、世代をこえてロックの魂を燃やし続けてきたのは記憶に新しい。この日、同フェスで最大のステージ、EARTH STAGEの高さ約3メートルのステージに続くスロープに上っていく泉谷の背中からは、陽炎のような怪気炎が立ち昇っていた。

おもむろにステージセンターに立ち、叫ぶ泉谷。客席は未知との遭遇のような異常な興奮に包まれている。1曲目、ニューアルバムから、まさにこの日のためにあるようなストレートなロックナンバー「カウントダウン」、ついに遺伝子の世界にまで深く切り込んだメッセージソング「Y染色体のうた」を立て続けに披露。「Y染色体のうた」の泉谷の不気味な振り付けを、客席は全員が真似、踊っている。異様な光景に、客席はおおいに笑い、飛び、拳を挙げる。オーディエンスは心からの笑顔に満ちあふれていく。続いて名曲「春夏秋冬」を歌うと、全員の大合唱が始まった・・・。

2009年逝去し、デビュー時代からゆかりの深い盟友、忌野清志郎氏、同じく当時からのサウンドプロデューサーであった加藤和彦氏、そして同じステージに立つはずで急逝したフジパブリックの志村正彦氏の訃報について触れ、「あいつら、今ちょっと休んでるだけだからな!!」と絶叫。そして「雨上がりの夜空に」を絶唱すると客席は全員拳を上げ、持てる力の限り、合唱した。

最後はやはり「野性のバラッド」。いつも以上に大量の水をかぶり、客席に投げつけ、そして飛び降りることは不可能、と思われた3メートルのステージからジャンプする体勢をとる泉谷。あわてて駆けつけた楽器スタッフの頭を強引に掴むと肩に飛び乗り、そのまま騎馬戦のように、またもや客席に突撃した。 無数の手が泉谷に伸び、もみくちゃにされるも「なんてお前に伝えよう 騒ぎの好きな俺について・・・」観客と共に「野性のバラッド」のフレーズを大合唱しながら練り歩く。

「おまえら、負けるな!!」再びステージに上がり、水浸しになりながら叫ぶ泉谷。ニューアルバムでテーマとしている生命に対して、そして今の日本に、いや世界に対して、魂の「喝!」を飛ばすその眼は、どこか潤んでいるようにも見えた。 歌い終え、ステージを去ろうとする泉谷の姿に、時ならぬ「泉谷」コールが熱く、熱く、浴びせ掛けられた。

こうして熱狂の2009年は幕を閉じたのであった・・・。

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